[st-cmemo fontawesome=”fa-user” iconcolor=”#42A5F5″ bgcolor=”#E3F2FD” color=”#000000″ iconsize=”200″]会社を辞めた後、次に就職するまでの生活が苦しい…。[/st-cmemo]
こんな場合は「失業保険(雇用保険の失業手当)」を使って再就職までの間、手当をもらいながら仕事を探すという方法があります。
公的保険制度の1つなので、受給要件などもありますが雇用保険に加入していた人ならほとんどの人が該当するので安心してください。
この記事では
- 失業保険とは?
- 失業保険の申し込みに必要な書類は?
- 失業保険申し込みから受給までの流れ
この3つについて詳しく紹介します。
また、退職を考えている人も早めに知っておかないと損をする制度などで今のうちから失業保険について知っておきましょう。
失業保険とは?
失業保険は、「仕事をしていない間にも生活ができるようにするため」という目的があります。
保険料は会社の給与から毎月天引きされているので、明細を確認してみてください。
会社を退職したときに次就職先が見つかるまで、国から失業手当が貰える仕組みになっていますが、貰える期間は人によって異なります。
失業保険の受給資格
失業保険を受給するためには
- ①就職する意思がある・能力がある
- ②求職活動を行っていること
- ③過去2年のうち、雇用保険に12ヶ月以上加入していた
この3つが要件になります。
①に関しては体が健康なら申し込み時に意思表示をするだけなんですが
- 病気やケガがあってすぐに就職できない
- 妊娠、出産、育児中あ
- 専業主婦など家事に専念しているためすぐに就職できない
このような場合は①の要件に当てはまらないため、失業保険の受給資格はない。と判断されますので注意。
②はこれから就職活動を始めればOKです。
③は退職した会社の雇用保険に12ヶ月以上加入していないといけないので、入社後半年でやめた場合などは受給要件から外れます。
失業保険の給付日数
基本的にほとんどの人が当てはまるのが次の表に書いてある日数です。
年齢 | 被保険者だった期間(雇用保険加入期間) | ||||
1年未満 | 1年以上 5年未満 | 5年以上 10年未満 | 10年以上 20年未満 | 20年以上 | |
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ー |
30歳以上 35歳未満 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 | |
35歳以上 45歳未満 | 150日 | 240日 | 270日 | ||
45歳以上 60歳未満 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60歳以上 65歳未満 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
この表の通り、年齢と雇用保険の加入期間によって大きく変わるので、自分が今どの区分で、どのくらいの日数貰えるのか把握しておきましょう。
自己都合退職は受給まで「3ヶ月の給付制限期間」がある
退職の際、自分の意志で会社を辞めた場合「自己都合退職」となります。
自己都合では正当な理由があるか無いかによって、失業保険の受給開始が大きく変わるのでしっかりと覚えておきましょう。
正当な理由が無いパターンとしては
- 転職のために辞めた
- 起業をするために辞めた
- なんとなく辞めたいから辞めた
などの理由です。
この場合は、失業保険申し込みから7日間の待機期間後さらに、「3ヶ月の給付制限期間」がかかってきます。
[st-kaiwa1]申し込みから7日間+3か月間はお金が支給されないから注意しよう[/st-kaiwa1]
次に正当な理由がありパターンとは
- 家族の介護のため辞めた
- 傷病などにより働けなくなった
などなど。これを判断するのはハローワークなので、まずは相談してみましょう(というか聞かれる)
正当な理由のある自己都合退職なら、7日間の待期期間のあとすぐに受給開始となります。
会社都合退職の場合はすぐに受給できる
会社都合とは
- 解雇
- 会社の倒産
- 契約の打ち切り
などが該当します。
この場合は、失業保険の手続き後に7日間の待期期間のあとすぐに受給開始となります。
失業保険の申し込みに必要な書類は?
失業保険を受給するためには必要な書類をもってハローワークにいきましょう。
- 身分証明書(運転免許証など)
- 写真2枚
- 印鑑
- 本人名義の通帳(失業保険入金用)
- 雇用保険被保険者離職票1
- 雇用保険被保険者離職票2
- 雇用保険被保険者証
- 個人番号確認書類(マイナンバー)
この8つが必要になります。
めちゃくちゃ多いけど簡単に解説します。
身分証明書
運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証が必要になります。
コピーではなく現物をもっていきましょう。
写真2枚
失業保険受給の申し込みをすると貰える「雇用保険受給資格者証」という紙に貼る用の写真が2枚必要になります。
サイズは「タテ3cm×ヨコ2.5cm」の物を用意しましょう。
本人確認用なので、服装は自由ですが帽子やサングラスは外しておきましょう。
[st-kaiwa1]ちなみに私はスマホで撮って、アプリでサイズ変更して、セブンでプリントアウトした[/st-kaiwa1]
サイズも微妙に違くてもある程度は許されるっぽいです。
印鑑
いろいろと書類にハンコおしたり、間違えたところを訂正するのに印鑑が必要になりますので、これは毎回持って行った方がいいものです。
本人名義の銀行通帳(失業保険入金用)
失業手当を振り込んでもらうための銀行口座が必要になりますので、普段使っている口座でもいいですし、専用口座でもいいので通帳を持っていきましょう。
雇用保険被保険者離職票1と2
これらの書類は「退職した会社から送られてくる書類」になるので、自分で用意したり作成する必要はありません。
基本的には退職した日から10日以内に手続きするきまりがあるんですが、会社によってはかなり遅れる場合もあります。
[st-kaiwa1]実際に私は退職から15日後に送られてきました。[/st-kaiwa1]
なので、退職するときに『雇用保険被保険者離職票ってどのくらいで送ってくれますか?』と聞いてみましょう。
あまりに遅い場合は催促したほうがいいです。
雇用保険被保険者証
出典:マイナビ転職
こちらの書類は
- 会社が保管して退職日に渡される
- 最初から自宅保管
この2つのパターンがありますので、手元にない場合は会社に問い合わせてみましょう。
もし無くしてしまった場合はハローワークにて再発行ができますので、慌てなくても大丈夫です。
個人番号確認書類(マイナンバー)
個人番号が分かる書類なら、マイナンバーカードでも通知カードでも、その他の書類でもOKです。
無くした場合は市役所に相談しましょう。
失業保険申請手続きの流れ
『失業保険受給の手続きってどんな流れでするのかな?』
知らないと不安ですよね?なのでここからは失業保険受給の申し込みの流れをサッと解説します。
①必要なものを持ってハローワークにいく
先ほど紹介した
- 身分証明書(運転免許証など)
- 写真2枚
- 印鑑
- 本人名義の通帳(失業保険入金用)
- 雇用保険被保険者離職票1
- 雇用保険被保険者離職票2
- 雇用保険被保険者証
- 個人番号確認書類(マイナンバー)
これらを持って近くのハローワークへと行きましょう。
平日でも混みあうのでできるだけ早い時間帯に行くのがベストです。
②受付にて「失業保険の手続き」を申請する
ハローワークに入ったら受付がありますので、そこで
[st-kaiwa1]退職したんで失業保険の受給したいんですけど[/st-kaiwa1]
と、言えば案内してくれます。
その際に「ハローワークで求人検索したことあるか?」と聞かれるので、答えましょう。
③求人申込書に記入
失業保険を貰うためには「仕事を探している」という状態でないといけません。
なので、ハローワークで求人検索ができるように申請します。
職業や学歴や希望の業種など結構細かく書くので10分くらいかかります。
全てかけたら受付の人に渡して、ハローワークカードをもらいましょう。
④提出書類の確認振込口座の確認
受付の人に別の窓口に案内されるので、そこでいわれた書類を提出しましょう。
本人確認とか、銀行振り込み口座の確認とかなので、10分程度で話は終わります。
⑤各書類をもらって終了
全ての確認が終了したら、失業保険受給に必要な書類や、失業保険受給の流れが分かるしおりをもらえます。
このしおりは次の「雇用保険受給説明会」にて詳しく説明があるので、軽く読んでおくといいでしょう。
失業保険を申請した時点で、あなたの「認定日」が決まり、4週に1回決まった日(同じ曜日になる)にハローワークに行かなくてはなりません。
基本的に用事があってもずらせないことが多いので、決まった曜日に予定が入りそうな時は相談してみましょう。
各書類をもらったら、手続きは終了となりますので、次は指定された日に「雇用保険受給説明会」まで何もありません。
雇用保険受給説明会に参加する
初回の手続きをしてから1~2週間の間に「雇用保険受給説明会」に行きます。(日程は指定される)
この日は
- 失業保険の受け取り方
- 就職活動の進め方
- 雇用保険受給資格者証の書き方
など、失業保険を受け取るための流れや注意点を、講義+DVD鑑賞にて進めていきます。
大体2時間くらいかかります。講義1時間・DVD1時間で間に休憩があります。
[st-kaiwa1]めちゃくちゃ眠くなりますが、重要なので聞いておきましょう[/st-kaiwa1]
次で詳しく解説しますが、この説明会で失業保険を貰うための「求職活動」の1回分にカウントできます。
説明会が終わったら7日間の待機期間がスタートし、その後失業保険の受給がスタートとなります。
[st-kaiwa1]ちなみに自己都合退職はここから3ヶ月間空くから注意しようね![/st-kaiwa1]
認定日に必ずハローワークにいく
認定日とは「ちゃんと求職活動しているのか?」をチェックする日でして、Okならば失業手当が支給されます。
必ず4週に1回決められた認定日にハローワークに行き、失業認定を受けましょう。
失業認定とは?
ただ4週に1回認定を受けるだけでは失業手当はもらえません。
重要なのは「求職活動をしている」ということですので、認定日と認定日の間(4週間)に求職活動を2回しなくてはなりません。
求職活動をした実績を作らないと、認定日に行っても失業手当は支給されないので注意しましょう。
失業保険申請した日に、認定日とそれまでに必要な求職活動数の大まかな流れがわかる書類が渡されるので確認しながら求職活動をしていきましょう。
こんなのが貰えます。(上は会社都合退職パターンで、下は自己都合パターンです)
求職活動の実績に関しては『失業保険の求職活動実績をカンタンに作る方法!ハローワークでの相談内容はこれで決まり!』こちらの記事で詳しく書いてあるので、チェックしてみてください。
まとめ:仕事を辞めたら失業保険をうまく使おう
失業保険は、会社を退職した人が再就職するまでの生活維持をするための国の制度のこと。
失業手当の受給要件
- ①就職する意思がある・能力がある
- ②求職活動を行っていること
- ③過去2年のうち、雇用保険に12ヶ月以上加入していた
自己都合退職か会社都合退職かによって受給開始期間が3ヶ月かわる。
失業保険受給の手続きに必要なもの
- 身分証明書(運転免許証など)
- 写真2枚
- 印鑑
- 本人名義の通帳(失業保険入金用)
- 雇用保険被保険者離職票1
- 雇用保険被保険者離職票2
- 雇用保険被保険者証
- 個人番号確認書類(マイナンバー)
手続きを終えて失業保険の受給がスタートしたら、求職活動をしながら4週に1度の認定日に行き、認定されることで失業手当が支給されます。
基本的にハローワークで求人検索して職業相談をすることで実績になります。
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