禁煙の最終手段でもある「禁煙外来」についての記事です。
悩み
本気でタバコを辞めたいんだけど今まで失敗ばかり・・・禁煙外来は辞められるって聞くけど実際どうなの?
こんな悩みを解決します。
この記事では
- 禁煙外来の概要
- 禁煙外来の体験談
- タバコ辞めて2年後
この3つを紹介します。

そんくらいの気持ちで受診しましょ
禁煙外来の概要
禁煙外来とは医師との面談を行い、処方された薬を飲む禁煙方法です。
禁煙外来が受けられる病院は多い
禁煙外来専門の病院ていうのはあまり聞いた事がなく、大きい病院はもちろん、内科・呼吸器科・耳鼻科などでも受けられます。
「自分の地域 禁煙外来」と調べれば禁煙外来が受診できる病院がたくさん出てきます。
心配だったら問い合わせて見ましょう。『禁煙外来ってやってますか?』と、聞けばOK。
処方される薬は「チャンピックス」
禁煙外来でもらえるのは「チャンピックス」という飲み薬がほとんどで、体質によって合わない場合は貼って使うパッチタイプのものもあります。
今は基本的には飲み薬が多いですね。
チャンピックスの効果としては「ニコチンの代わり」というのが一番分かりやすいと思います。
飲むと結構早く、吸いたい気持ちがなくなってくるのが分かります。
飲み方は説明書を読みながら適量を摂取しましょう。チャンピックスには0.5mgと1mgの2種類があり
- 1~3日:0.5mg1回
- 4~7日:0.5mg2回
- 8日以降:1mg2回
途中から量を増やすので、間違えないようにしてください。
副作用としては
- 吐き気
- めまい
- 判断力の低下
- 体のダルさ
- 変な夢を見る
等々・・・。
『変な夢をみるってなんだよ笑』って思っていましたが、実際チャンピックスを飲んでいる時に怖い夢を見ることが多くなりました。
私より前にチャンピックスを飲んでいた知人も、『怖い夢ばっか見る』と言ってましたね。
人によっては副作用が強すぎることがあり、その場合は薬を替えてもらいましょう。
副作用に付いては「体験談」の方でも詳しく話します。
期間
禁煙治療は12週(3ヶ月)が基本でして、その中で診察は5回受ける事になります。
- 1回目:初回診察
- 2回目:2週間後
- 3回目:4週間後
- 4回目:8週間後
- 5回目:12週間後
診察を受けたあとに、次の診察までの薬が処方されますので、受信しないとチャンピックスはもらえなくなります。
禁煙外来の治療費用
禁煙外来では条件によっては保険が適用され自己負担3割となりますので、全期間(12週)で19,660円ほどになります。
あなたが1日1箱(440円として)なら90日間で39,600円なので、圧倒的に治療費のほうが安く済みます。
健康保険はきくの?
タバコによるニコチン依存症は最近では病気という認識が強まっており、2006年から一定の条件を満たせば禁煙治療にも健康保険がつかえるようになっています。
2016年ごろから条件が緩くなっているので、年齢が若い人も安心して健康保険を使うことが出来ます。
条件は4つ
- ①ニコチン依存症テスト5点以上
- ②35際以上の人は、1日の喫煙数×年数が200以上
- ③いますぐ禁煙を始めたいと思っている
- ④禁煙治療を受ける事を文章で同意している
①は初回診察にてアンケートみたいなのをかかされるんですが、ここで依存症チェックがされます。
まあ普通に答えてればクリアできる内容なので嘘つく必要もありません。
②以前は全年齢で「1日の喫煙数×年数が200以上」だったので、20代前半ではかなり厳しい条件だったんですが、今では35歳以上の人だけの条件になっています。
なので、35歳以下なら関係ない条件になりました。
③禁煙外来に来ている時点で気持ちはあるので、特に聞かれもしません。
④最初のアンケートと一緒に署名します。
なので基本的には保険は使えますので安心してください。
ここまでが禁煙外来の概要でした。次は私の禁煙治療の体験談を紹介します。
禁煙外来初受診
禁煙治療を決心してから、すぐにネットで調べたら小さいころから行ってる内科でも禁煙治療をやっているとの事だったので早速電話。

やっているとの事だったので、すぐさま駆け込み禁煙治療で来たことを受付に伝えると、どのくらいニコチン依存症なのかチェックするアンケートを渡されて、ひとつずつ記入していく。
全て書き終わったら別室に呼ばれ、「禁煙治療についてのDVD」を15分ほど見せられる。(周りでバタバタ看護師が居て気まずかった)
さすがにこんなの出てきたら笑ってしまう。ニコチン中毒のニコチュー君。
DVDが終わったら、「一酸化炭素量」が計れる特殊な機械に息を吹き込み、レベルを測定する。
数値が低すぎると治療させてもらえないものだと思っていたので、直前にタバコ吸っていたが、思ったより数値は低かった。
数値を計り終えたら、ここでやっと医師との面談がスタート。
タバコのデメリットや、禁煙した時のメリットなどの説明をうける。
先生がタバコ未経験だからか、呼吸が楽になると「思う」、血流がよくなると「思う」などあやふやだった。
その中でも「タバコを辞めると胃腸の働きが改善し、栄養吸収がよくなることで太る」と言う情報はなるほど。と思った。
口寂しいから太るってよりも、そっちのほうが太る原因とのこと。

禁煙1ヶ月目:吸いたい気持ちがすぐなくなる
最初の受診後に薬局でチャンピックスを処方され、最初の7日間はタバコを吸いながら薬を飲むように言われた。
気合いが入っているからなのかわからないけど、なんとなく吸いたい気持ちがあまりないようにも思えた。
そして、7日目ついに最後のタバコを楽しんで次の日から完全禁煙がスタートする。
2週目からは薬の量を増やすが、気持ちも乗っているからか不思議と吸いたい欲はあまり感じない。
そして2週間で薬がきれるので、そのタイミングで2回目の受診に行く。
簡単な面談をして新しい薬をゲット!チャンピックスには弱い薬と強い薬の2種類があるんですが、8日目移行は強い薬を1日2錠に変わります。
1ヵ月目の感想としては

ただ、この『あれ、禁煙余裕じゃね?もう病院行かなくても大丈夫でしょ!』っていう禁煙失敗ありがちなパターンで友人2人が喫煙者に戻っているので、大丈夫だと思っていても最後まで受診することにしていました。
禁煙2ヶ月目:急に副作用が強くなる
1ヶ月目は薬の副作用も全くないままタバコの吸いたい気持ちも現れずに2ヶ月目に突入しました。
4週目に3回目の受診にいき、医師に経過報告とチャンピックスの処方をしてもらう。

ところが2ヶ月目の後半辺りから、なぜか副作用が強くあらわれるようになり、薬を飲んだ直後の『吐き気』が日に日に強くなりました。
最後の方は薬を飲んで20分間は気持ち悪くて動けないくらい酷かったです。
薬の量や、飲む時間、食事内容は今までと同じだったのでなぜ急に副作用があらわれたのかは今でも謎です。
若干の不安がありましたが、薬を止めるのも怖かったのでそのまま続けました。
1日2回のまなくてはいけないので、仕事の日は普段より30分早起きして、食後に1錠飲み、安定してから出勤するようにしました。
昼に飲むことも考えましたが、夜までの時間があまり空かないので・・・。
そして1ヶ月目と変わらず吸いたい気持ちは全然ありませんでした。

禁煙3ヶ月目:完全にタバコの事を考えなくなる
2ヶ月目が終わり4回目の受診を終え、いつもと変わらない量のチャンピックスをもらい普段と変わらずに飲み続けました。
このころになると『吸いたい気持ちはほぼ0』になります。

と、最初に決めたにも関わらず途中で辞めようかな?という気が起きます。
でも失敗例を2回も見ているのでとりあえずラスト1ヶ月を耐え忍ぼうと思いました。
途中から副作用が軽くなったんですが、謎でした。薬の量は変えていません。
そんで無事最後の月も終わり、最終診断を終えて完全に禁煙治療が終わりとなりました。
大体、最終診断まで終えれば禁煙成功率は47.2%になります。

禁煙成功のカギは「最後まで受診する」こと
これは一番シンプルで一番大切なことなんですが「最後までやりとげる」ということが非常に重要です。
禁煙成功率は
画像の通り、最後まで通い続けるほど成功率があがります。(それでも50%以下)
特に『もう薬なくても大丈夫かも』と思い始めるのは1ヶ月~2ヶ月くらいの間で急激に高まり、3ヶ月目になると『飲む意味ない』レベルにまでなります。
そして勝手に中断することで、禁煙失敗に繋がります。何回も『途中で辞めないように』と言われてるはずなのに、勝手に辞めて自滅する王道パターンです。
なので本気で辞めたいと思ったら、何が何でも、効果がないと思っても最後まで通ってください。
私の周りで禁煙外来にいき、途中で辞めた人はもれなくタバコ復活してますから。
タバコを辞めてから2年が経った
タバコを辞めてから丸々2年が経過しましたが、今でもタバコは一口も吸っていません。
吸いたいという気持ちがないわけではなく、「タバコの事を忘れている」と言ったほうが近いですね。
それでもたま~~~にタバコ吸ってみたいな~ってことがあるんです。
でも喫煙時のような『イライラする!タバコすいてぇ~』という禁断症状ではなく、なんとなく興味本位で「どんな味だったけ?」と昔を懐かしむような感じですね。
それでも5秒くらいすると吸いたいという気持ちはなくなり、また頭の中から居なくなるんですよね。不思議です。
体の変化については『禁煙外来でタバコ辞めて変わった事|禁煙の効果やメリット・デメリット』こちらの記事にまとめているので禁煙を始める前の人はぜひチェックしてください。
これからも多分以前のような禁断症状はでないだろうし、周りもどんどん禁煙を始めていたりするので、タバコの存在がチラつかなきゃ吸いたい気持ちも出ないと思います。
なので「一口吸ったら終わり」ということをこれからも徹底していこうと思います。
というかそんくらいのレベルで軽く考えられるようになったのも当時からしたらビックリです笑
まとめ:禁煙外来はノーストレスで禁煙できる
禁煙外来とは?
- 内科など多くの病院で受けられる
- 現在は飲み薬が主流
- 期間は12週
- 治療費は総額19660円
- 健康保険も使える
禁煙外来は受診して薬をもらい、を3ヶ月繰り返します。
途中で辞めると失敗しやすいので、何が何でも最後まで続けることが大切です。